"下町のナポレオン"iichikoの駅貼りポスターで有名な河北秀也氏による、モノと時代と人間を読む教科書。キャッチコピーの「小説を読む楽しさでデザインがわかってしまう」は嘘ではない。以前からどうしても欲しかったのだが、この教科書は何せ高い。なので楽天フリマで手に入れた。デザインについて無学な自分にとっては、ここに書かれていること全てが勉強になった。
アラーキーの撮る東京の下町の写真がすごく好きだ。そして語りも文章も大好きだ。あのアッケラカンとした底抜けに明るい口調で、「自分の心のレンズで撮るように、ねえ。ハハハハハ」と天才は言う。いつまでも「生きる」ということにひたむきな、荒木氏の撮る写真には全て、被写体に対する「愛」がくっきりと焼きこまれている。愛(いと)しいものがなくならない限り、写真を撮ることは終わらないんだよ、と。
中国自動車道を西へ、岡山の真ん中あたりで米子自動車道へ入り、さらに北へ上がり鳥取の米子へ。雄大なる大山の麓の田園地帯にある植田正治写真美術館はそのロケーション、建物、そして何といっても作品群、どれもが超弩級の素晴らしさ。仕事で2回ほど行ったことがあるのだが、できることなら何度でも訪れたいと痛切に思う。しかしちょっと遠いな...。 ※自由なる写真人 −植田正治への旅