まさに「読む喫茶店」な一冊。"喫茶店とは"から始まり、"名物マスター"、"マッチ文学"、"角砂糖とシュガー"、"魅惑のフレンチトースト"など、喫茶店にまつわるありとあらゆるものが、素敵な写真を添えて細かく解説されている。筆者が収集した小物がまたノスタルジー溢れるものばかりで、誰しもが持っている珈琲の思い出がよみがえることでしょう。今や伝説の新宿「風月堂」の紹介も。
小さな雑貨屋さんに行くと、本当に生計が成り立つほど儲かっているのだろうかと、ついつい考えてしまう。一個数百円の小物しか買わない自分のような人間が毎日何人来るのかとか、仕入れや輸入のルートは一体どうやって開拓するのかなど、知りたいことは山ほどある。この本の中にその答えがあるか?むむむ。まぁ楽しく勉強させてもらいました。
高校生の頃、場末の立ち飲み屋でバイトしていたことがある。毎日来ては同じことをグチって最後には追い出されるオッサン、隅っこでジっと目をつぶったまま安酒をあおるハゲ親父、年老いた片腕の爺さんなど、さまざまな境遇や運命を抱えた人たちが入り乱れてはいたが、真冬でもそこはポカポカと、どこか平和な空気が流れていた。その頃から小ギレイな飲み屋だとなぜか落ち着かない自分であった。表紙のオッサンの表情がグー。