最初聴いたときボーカルのあまりのダサさというか、ぎこちなさにズっこけて笑いそうになった。ところがそのダサさが、突然カッコよさに変わる瞬間が曲中で何度もやってくる。しかも今度は尋常じゃないカッコよさ。これは全て計算されて創られているのか?それとも偶然の奇跡なのか?まんまと彼らの術中にハマってしまった。ジャケットは全く意味不明。
デビューアルバムにして名曲のオンパレード、そして10年選手のような完成度。やはりアメリカという国は恐ろしい。パクリではないのに何度聴いても何かを思い出させる、あまりにもよくできたこの気持ち良さに、世界中でロングヒットという事実もうなづける。個人的にはなぜか毎回、洋楽を聴き始めた中学生の頃(坊主頭だった)のベストヒットUSAを思い出してしまうのだが。
アメリカンロックの王道中の王道たる歌メロが、これでもかとばかりに最初から最後まで金太郎飴のように繰り返される。デビュー当時のインディーギター臭さはもう微塵も残ってないし、大傑作だった前作の"sweetness"のようなモッシュ寸前のカタルシスもここにはない。しかしこれはこれでまた、極限までメロディーを突き詰めた作品として傑作なのは間違いない。