マカロニ惑星
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ニッチもサッチもいかないのよ

2004.12.10

町田康 / 松井計 / 生田倫哉

町田康
町田康
"実録・外道の条件"

自分の年代はパンクロッカーの町田町蔵(INU)のほうが名前としては馴染み深いが、結局この人は明らかに音楽よりも文学の才能があったということで、今や大作家。毎度あの独特の文体で、日常と非日常の間をのらりくらりと行き来しながら、特に本作は筆者の仕事に絡む外道たちに焦点を当てて、ニッチモサッチもいかない状況をクレイジーに描いている。トホホな気分で笑えます。

松井計
松井計
"ホームレス作家"

公団住宅を強制退去処分になった筆者は、この作品を深夜のファミレスで書き上げた。妻と子供を区の施設に預けながら、原稿料だけを最期の望みとして作品に向かう姿勢は鬼気迫るものがある。しかも自分の置かれている悲惨な状況を、どこか淡々と醒めた目線で捉えているところが、余計にリアルさを際立たせる。あまりにも壮絶、そしてヘビーです。

生田倫哉
生田倫哉
"ミッドライフ・クライシスに迷って"

音楽ライターとして生計を立てながら、ニューヨークで気ままに暮らしてきたが、いよいよ仕事が無くなるという状況に直面。30も半ばを超え、もう後戻りは出来ないし、かといって前に進むべく道も見当たらない。異国の地で挫折と葛藤を繰り返し、今にも崩れ落ちそうな心を何とか保ちながら、それでも日々を生きてゆく。でも多かれ少なかれ、誰しもどこか当てはまるところがあるのではないだろうか。

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