どこかのCDショップのキャッチコピーで「裏・山下達郎」と宣伝されていて、上手いこと言うな〜と感心した。達郎の色が原色のブルーやイエローだとすれば、さしずめこの人達のは秋の朽葉色というところか。過ぎ去ったいつかの夏の寂しさをジンワリと感じさてくれる大人の曲が、毎回必ず収録されています。20年間、普遍的なポップにこだわり続けたその姿勢も素晴らしい。
唯一無比のチバの声は、実はメロディックな曲にこそ一番マッチする。あの強烈な声で唄われた瞬間に、世界が引き裂かれるような切なさと、目前の景色が見る見る開けていくような輝きが、そこには生まれるのだ。前作の『シャロン』やミッシェル時代の『リボルバー・ジャンキーズ』、そして今作にも『1000のタンバリン』という名曲が。
パンクバンドからスタートして14年、海外でも精力的に活動するマドカプのライブは国内でも瞬時にソールドアウト。もはや無敵のデジタルハードコアバンドに登り続けた感のある彼らの、中期〜現在までの一区切りとも言える完璧なベスト盤。そろそろ次作からは何かしらの新機軸を打ち立てないとマンネリに陥る可能性もあるが、たぶん心配はナシ!