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100年に満たない中古の家具や生活用具を「ジャンク」という。本書では「ジャンク」という言葉は、歳月を経てきたモノを愛し、楽しむライフスタイルのことを指している。
以前、ロックのジャンルで、オルタナティブという言葉がまだメジャーではなかった頃、「ジャンク」や「スカム」という超マイナーなジャンルがあった。売れる前のジョン・スペンサーが在籍していたプッシーガロアもそう呼ばれていたが、そのサウンドはまさに「ジャンク」本来の意味、すなわち「クズ」という響きがピッタリであった。(もちろん曲はクズではない)
ちなみにかくゆう自分の暮らしも、本来の意味での「ジャンク」に近い。築何年か分からない借家に住み、本体価格5万円で買った中古車の走行距離はもう12万キロだ。単にお金が無いところの、必然としての結果であるかもしれないが、ピカピカの新品には、電化製品を除いて特に魅力を感じないのもまた事実である。
なので本書に紹介されているようなライフスタイルは心底魅力的だと思うし、まさに理想の情景がそこにはあるのだが、こだわりを持っていざ実践するとなると、これがかなり難しい。ジャンクなるモノは、貧乏臭さと紙一重だからだ。
では何がその線引きとなっているのかというと、それはもう「センス」の一言に集約されるのであろう。古くて味わい深いモノは、探して手に入れるのも難しければ、その組み合わせ方、つまりインテリアをコーディネイトするセンスがなければ、家の中は単なるガラクタ置き場とになってしまう。
本書に掲載れている部屋たちの、何たるセンスの良いことよ。写真を眺めているだけでも、じんわり幸せな気分になれる。こんな部屋に住みてぇ....と同時に、実際はなかなかこうはいかないんだよなぁと、わが家を見回して溜息をつくのであった。
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