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ドロドロのバターのようだわ

2006.07.17

ゆらゆら帝国 「1998-2004」

ゆらゆら帝国
ゆらゆら帝国
"1998-2004"

太陽の白い粉
ゆらゆら帝国
"太陽の白い粉"

ミーのカー
ゆらゆら帝国
"ミーのカー"

ゆらゆら帝国の最大の魅力、それは対極する「動」と「静」の2つの世界を描き出すことの巧さにあるのではないでしょうか。破壊と夢想。ルポタージュと童話。エロ劇画と少女漫画。ガレージロックとフレンチポップ。老人と胎児。キャプテン・ビーフハートとルー・リード。これらの世界を行ったり来たりしながら坂本慎太郎(Vo,G)は、人間が本質として持っている低俗さというものに、きっと迫ろうとしているのです。

ではまず「動」の部分から沸き上がるイメージを、無理矢理を承知で言葉にしてみましょう。
真夏の丑三つ時。アパートで素っ裸のまま、汗だくでヘッドフォンをしながら絶叫する。自分の脳みそをパカっと割り中身を見せてニヤニヤしているところを想像し、散歩に出るとそこは魔物たちが徘徊している架空の街だった。グレープフルーツちょうだい。

それに対する「静」の部分はこんな感じでしょうか。
真冬の昼下がり。小春日和の暖かい日に海岸を散歩する。己の身体が、砂浜に反射する光に同化して水平線の向こうに吸い込まれる。子供に戻って迷子になったような不安感と、見たこともない美しい景色を前にしてクラクラするような高揚感が沸き上がる。太陽の白い粉。

う〜ん、言葉で表すのはこれが限界かもしれません。では、これ以上ないほどドンぴしゃのカタチで、彼らの魅力を凝縮したベストアルバム「1998-2004」を聴いてみてください。2枚組25曲入りのボリュームながら、3千円という超お買い得です。官能的な歌声に狂ったファズギター、それでいて決して密室的ではない意外と開放的なサウンド。しかし間違っても彼女とのドライブのBGMに使ってはいけません。
ズックにロックです。

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