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テクノと呼ばれるジャンルが嫌い、あの電子音が苦手という人はロック好きの中に結構いる。しかしそんな人でもエイフィックス・ツインだけは別、というのをよく耳にする。ジャンルを越えても訴えてくる、身悶えしそうなほどの美しい旋律。この誰にも似ていない音楽は、ひょっとしたら宇宙人が作っているのだろうか。
本名リチャード・D・ジェームス。10才の頃からテープレコーダーやシンセサイザーなどに興味を持ち、それらを改造しながら12歳の頃、作曲を始めた。そうして作りためられた初期の音源を集約したファーストアルバムの「Selected
Ambient Works 85-92」は、夜の淵へ吸い込まれながら落ちていくような、それでいて優しく包み込まれる不思議な感覚に溢れ、アンビエントテクノにおける伝説的な名作となった。
「Richard
D. James Album」の1曲目を初めて聴いたときの凄まじい衝撃も忘れられない。耳の奥の方でミクロの粒子がプシューっと飛び散るような眩暈とでもいおうか、身体がぐねぐねになるほどの快感を憶えた。まさに天才と変態は紙一重のサウンド。そしていつものごとく悪意以外の何物でもないジャケットワーク。Aphex Twinを知らない人は決してこのジャケットで中身を判断してはならない。これ間違いなし。
リミックスは大嫌いなアーティストのものしか引き受けないのも有名。なぜなら、クソみたいな曲を少しでも自分が良くしたいからと言う。そして手がけたリミックスは例外なく原型をとどめておらず、これってAphex Twinの新曲?と思えるようなものばかり。何という性格の悪さ。しかし決して性格で天才の音を判断してはならない。これ間違いなし。
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