マカロニ惑星
平凡パンチドランカー 読んで観て聴いた ホトガラ交差点 一方通行リンク ご意見なら トップ

女は感情で痩せ、男は魂で痩せる

2007.09.29

中丸謙一朗 「ロックンロール・ダイエット」

中丸 謙一朗
中丸謙一朗
"ロックンロール・ダイエット"


日本美女選別家協会
日本美女選別家協会(リリー・フランキー、黒住光、A.K.I.、松久淳、吉田豪、永江朗、他)
"美"

今年の初め頃だったか、テレビの通販チャンネルでガタイのいい黒人が披露する妙にリズミカルで、そしてそのキレ満点の動きと掛け声がケッサクで、一体この人なに者?だったのが、5月頃から一躍ときの人となり、ついには来日まで果たしたビリー隊長。うちの近所でも誰もがあのDVDセットを持っており、当然我が家にもある。(みんな違法コピーだと思うが)

で、最近よく耳にするのが、ブートキャンプに参加してシャレにならんダメージを負ったという声。筋を痛めたとか腰痛が酷くなったとか、そりゃそうだろう、自分もこの夏初めてTVの前で初日のレッスンをやったとき、マジで死ぬかと思った。毎週空手をやっている身にもあれは本気で辛い。ていうか、あのスピードでは明らかに腰に負担がかかる動きがかなり入っているので、腰痛持ちの人は注意すべき。

今年の夏こそは絶対に腹筋を割るぞと意気込んだのはよいが、自分も腰痛持ちであり、まぁそれが理由ではないけれども結局二日で挫折した。呆れるカミさんや息子に、あんなシンドイもの出来るか!と逆ギレする。替わりといっては何だが、古本市場にて魅力的なタイトルの本を発見。その名も「ロックンロール・ダイエット」。おぉ、これぞ俺にピッタリの本ではないかと早速購入。

内容は、むかし痩身で革パンを穿いていた筆者が、年齢とともに腹が飛び出て下半身がジャージと一体化した状態から、これはいかんロックではない!と一念発起。自分なりの研究と試行錯誤を繰り返しダイエットに臨んだ記録とアドバイスが、ジョン・レノンやプレスリーなどの知られざる食生活を交えて綴られている。ただし、それだけなら巷に溢れているダイエット本と大差はなく、面白くも何ともない。ではこの本の何が面白いのか。

読んでいて書き出しから(おやっ?)と思ったのだが、文章のトーンや笑いのつぼがリリー・フランキーのコラムにやたらと似ているのだ。本気と狂気、真実と嘘の境目が分からないあの飄々とした感じ。あとがきを読んでその謎が解けた。「この男について解説しておく」と、始まったあとがきの署名は何とリリー本人。2人は一時期コンビで自堕落な生活を共にしていた仲だったのだ。

夜な夜なファミコン「燃えろプロ野球」を一晩七試合消化し、手元にはいつも「いちご牛乳」と「ロッテ・カスタードパイ」。徹夜して一発目の飯はチャーハン餃子かトンカツか牛丼のヘビーローテーション。そして筆者は太り、リリーはヤセた。人は同じ不摂生をしても体質によって違う反射になるらしい。ちなみに彼のコードネームはウイリー・フランキーとのこと。笑えた。

読んで観て聴いた:目次>>
 
 
macaroni planetのtopへ