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前々から興味があって、いつかは絶対にやってみたいことがある。それはバックパッキング。その言葉自体は1970年代にベトナム反戦運動とともにアメリカで生まれたもので、バックは背中、パッキングは荷造りという意味である。生きるために必要最低限の荷物を背中に背負い、フィールドを自分の足で旅するのだ。当然寝るのは宿ではなく野宿が基本のため、テントと寝袋は必須となる。
小学生の頃、親に無理やりカブスカウト(ボーイスカウトの小学生版)なるものに入隊させられて、遠出の行事となると毎回とんでもなく長距離を歩かされた。モヤシっ子であまり体力が無かっため、泣きたくなるほど辛く本気で逃げ出したかった。その反動か、大人になったらハイキングや登山など絶対にするか!と固く心に誓ったまま成長し、中学時代はゲームセンター浸り、高校大学ではバンド活動三昧と、アウトドア的なものとは対極にあるところで生きてきた。
しかし不思議なもので、子どもが生まれて生活のリズムが変わってから、自然と不健康な生き方が出来なくなってきた。休日でも朝は早起き、歩くのも苦にならず、武道も始め、禁煙にも成功。病的なまでに低かった血圧も正常値に変わり、走ったり泳いだり格闘したりと、一年中青白い顔をして猫背で繁華街をフラフラしていた頃とは、まるで正反対である。最近では四国のお遍路さんも経験してみたいとも思っている。もっとも、「それ単に歳食っただけや」という話もあるが・・・人間とは変わるもんだ。
そうなると自然に、もうちょっとワイルドな方向を目指したくなるというもの。ああ野宿がしたい。この本では、学生時代からサイクリングやバックパッキングに親しみ、野宿歴30年以上という作者が、外で寝るためのノウハウや知識、アウトドアグッズの選び方や解説、実用的な野外料理レシピ、トレーニング・調整法、果ては野糞のタイミングや後処理の仕方なども事細かに解説している。
『やっかいな動物』という章では、クマ・キツネ・アブ等と並んで最後にガキとある。「野生動物のうち一番撃退しずらい。頭はキツネとか野犬と同程度だが、2〜3人いてオートキャンパーの親がついている場合は最悪だ」と、結構毒舌でもあり笑える。ところでアウトドア用具って一式揃えるには、かなりのお金が要る。現実問題として実はそこが一番のネックかもしれない。子どもにもまだしばらくお金がかかるし、やっぱこりゃ当分先の話かも。
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