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2年半ぶりの早川義夫さんのライブ。今回の関西ツアーは大阪と京都、どちらに行こうかと迷ったが、この尼崎から近い大阪よりも、学生のときに4年間、結婚してからも3年間住み、何かと思い出の多い京都に行くことにした。会場の場所が三条の鴨川沿いというのにも惹かれた。久しぶりの京都でもあるし、腰痛が酷かったけど早めに家を出て四条烏丸で降り、寺町京極商店街など散策しながら現地へ向かった。
さすがに学生時代から20年近く経っているだけあって、河原町界隈の当時よく行ったレコード屋、楽器屋、スタジオ、服屋、飲み屋などはほとんど残っていない。寂しいけどしょうがないか。会場となるSomething
IVというライブハウスは、三条大橋西詰の古いビルの4Fにあった。電話で予約した名前を受付で伝えて中に入る。あぁ、とても落ち着いてイイ感じの場所だ。大きな窓から鴨川もよく見える。早川さんのライブはいつも素晴らしい会場で行われるので、その場に足を踏み入れた瞬間から気分が良くなる。
今回のライブはギター&ベースの名手にして名プロデューサー・佐久間正英さんと2人で行われるため、ステージにはいつものピアノと、そしてギターとアンプがセッティングされていた。ギターはとても綺麗なジャズマスターで思わず写真を撮ってしまった。定刻の19時ちょっと前、すでに佐久間さんは客席の後ろの方に座っておられ、早川さんは小さなPAブースから顔だけを覗かせて待っていらっしゃる。ボクは、「うわっ、あんなに近くにいる」とそわそわしてしょうがなかったのだが、会場のお客さんは50代前後の方が多いためか、特に誰も気にしていない模様。不思議だ。
2部構成のライブは間に休憩を挟んで約2時間半近くあり、早川さんはボクが今まで観たライブの中では一番ニコニコとして楽しそうだった。なのでついこっちまで嬉しくなる。しかも今回は早川さんの生の歌が流れる中、ふと横に目をやれば、窓の向こうには夜の三条大橋を行く人々や車が見えるという贅沢さ。ボクはウイスキーを飲みながら、まるで自分が映画の中にいるような気分になり、そのドラマチックさに幸せを感じられずにはいられなかった。途中、調子に乗って「ヨシオ〜!」と声を張り上げてしまったのだが、早川さんは笑って応えてくださった。「女性ならもっと嬉しかったな」とオチ付きで(笑)。
1部が終わった後、ボクはどうしても以前メールの返事を頂いたことへの御礼を伝えたくて、恐れ多くもPAブースで休憩している早川さんのところへ、お酒の力を借りつつ勇気を振り絞って挨拶に伺った。死ぬほど緊張してドキドキした。でもガッチリと握手して笑ってくださったので、嬉しさのあまり鴨川へ飛び込みたくなった。さらに間近で見る早川さんのピンクのシャツと、佐久間さんのブルーのシャツがとても素敵だったので、服を買いに行きたくもなった。
最後のアンコールで、早川さんの「リクエストありますか?」との呼びかけにボクは『風月堂』と叫んだけど、他のお客さんの『赤色のワンピース』が採用された。でもアンコールが『赤色のワンピース』で良かったと思う。「十八の春に僕たちは知り合い・・・」という歌詞が、声が、ピアノが、ギターが、目に見えない小さな粒子となって記憶のヒダに飛び込んでくる。若い頃の様々な思い出が一気に呼び起こされて、最後にまた泣けた。最高でした。
さぁボクも佐久間さんみたいな官能的で美しいソロが弾けるよう、ギターの練習に励もうっと。 |