マカロニ惑星
平凡パンチドランカー 読んで観て聴いた ホトガラ交差点 一方通行リンク ご意見なら トップ

うどんを巡る幸福な関係

2006.09.02
うどん好きにとっては必見の映画、『UDON』が上映中である。多分すいているだろうと、時間ギリギリで伊丹のシネコンへ行ったのだが甘かった。チケット売り場が、同時に上映されていた『ゲド戦記』や『ポケモン』『パイレーツ・オブ〜』などと一緒になっているので、家族連れやカップルが長い行列を作っている。ガビーン。しょうがなしに並んでいると、すぐ後ろの小学校2年生くらいの子供がお母さんに、「こんなん誰が見るんやろね?」とUDONのポスターを指差していた。喧嘩売ってんのか、ワレ。

なんとか本編上映前までに入ることができ、館内を見渡すとザッと40人ぐらいの客入り。前回ここで観たゼブラーマンが数人だけだったことを思えば多い方ではあるものの、座席指定である意味は全くない。が、肝心の映画はというと、これが予想を遙かに上回る面白さだった。ちょっともう信じられないくらいに、スカっと爽やかに感動した。たとえ、うどんに興味がない人であっても間違いなく楽しめる。

主役のユースケと小西真奈美、そして親友役のトータス松本の3人が、まず抜群に良い味を出している。スクリーンで観る鈴木京香も相変わらず綺麗だった。脇役とはいえ要潤の自然な関西弁も良かった(彼は香川出身らしい)。昨年香川にうどんツアーに行ったとき、宮脇書店がやけに多いなぁと思っていたら映画にもしかっり出てきた。しかも店長は温水さん。あちこちの製麺所のおじちゃんおばちゃん(本物の地元の人)も素のままいっぱい出演していた。

さらにこの映画、実は「うどん」という食材を介在にして人間関係、特に男の人生における永遠のテーマである「父と息子」という、いつまでもどこか照れくさくて互いに素直になりきれない、親子の関係性についてを非常に上手く描いている。自分も今だに親父とのちょうど良い距離感が分からないし、自然なコミュニケーションをとることができない。たまに顔を合わせれば、双方ともついついぶっきらぼうなやりとりに終始してしまう。映画館を出た後、丸亀製麺でぶっかけうどんを食べながら、「そういえば親父いま何歳だっけ…」と考えた。

  できることなら月に1本は映画館で観たい。  
平凡パンチドランカー:目次>>
 
 
macaroni planetのtopへ