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毎日夕方になると微熱が出て、ひどい倦怠感が襲ってくる。どうやら自律神経失調症のようなものになってしまった。原因は限界を超えた人間関係のストレス。僕は小さな会社に正社員として所属していて、そこからあるメーカーにWEBの専門家として派遣されているのだが、社員として所属しているその会社の経営者と、どうにも折り合いが付かなくなってしまった。
いつからか性格的にも接点を見つけるのが難しくなったうえに、仕事の進め方も全く違うので、絶えず小さな口論が絶えなかったのだが、こちらも中学生の子供を養う身として、さすがに机をひっくり返すこともできず、理不尽な言葉や指示などあらゆることに我慢をしてきた。向こうは正論だけで攻めてくる口達者、こちらは感情型で口下手、ストレスは無限大に溜まる一方でそれが限界点を越えたある日、どうやらこちらの頭がおかしくなってしまった。
正論ほど人を傷つけるものはない。特に窮地に立たされたときであればあるほど、その言葉は人を追いつめる。大人であれば誰だって正論などは分かりきったうえで日々を生きている。それを踏まえて現実をどう乗り越えていくか、というところでみんな悩んでいるのだ。そうして数多くの社員が精神的にボロボロになって辞めていった。彼らが最後にどんな気持ちで辞めていったかを考えると、いつも胸が痛くなった。僕は年齢的にも実質ナンバー2の立場だったので、その悪循環を改善するために何度も直接訴えたが、結局すべて無駄だった。解決策はきっともう、ない。
夜、ネットでコード譜を見ながらユニコーンの「雪の降る町」を弾き語りで唄っていると、サビのところで突然涙がこみ上げてきた。仕事帰りの梅田の地下街でも、iPodから流れてくる音楽に歩きながらふと泣きそうになる。さすがにこれはヤバい、と思った。本当に疲れ果ててしまったのだ。なんでこんなことで自分の心を壊されなくてはならないのだろう。来る日も来る日も、やりきれなさと憤りで、震えがとまらなくなった。会社を辞めることにした。
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