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今年もあと1ヶ月。これから忘年会シーズンに突入し、酒を飲む機会も普段よりグっと増える。いつの頃からか家でも毎日飲むようになり、量は知れているとはいいつつも休肝日というものがほとんどない。もし家族と住んでいなくて独り身なら、歯止めが利かなくなって間違いなくヤバイことになるだろうなと思うことがある。自分はこの歳にして同年代の友人を3人も酒で亡くしているので、その怖さも十分知っているだけに酒での失敗は笑い話で済むくらいに留めたい。
今週の写真週刊誌に、中学高校時代の同級生の実名と顔写真がデカデカと出ていた。彼は某テレビ局でアナウンサーをしており、朝や夕方の番組によく登場していた。とはいっても、学生時代の彼はどちらかといえばガリ勉タイプの暗く大人しい奴で、会話を交わしたした記憶もほとんどない。大学卒業後、アナウンサーになったことは噂で知っていたが、初めて実際にテレビの画面で見たときは驚いた。「あいつ、こんな奴だったっけ?」
それが仕事とはいえ、明るい笑顔にハキハキとしたトーク、そしてテンションの高さに、僕は何ともいえない違和感を感じながらも、きっと高校卒業後、彼は人知れず物凄い努力をしたのだろうと想像した。僕といえばまだ仕事もせずにフラフラしていたので、全く別世界の人という感じだった。一度も行ったことはないが毎年のように行われている同窓会らしき集まりでも、今や中心的な人物になっていると聞いた。
そんな彼がセクハラで停職。さらにネットで見ると、実は酔ったうえでの強姦未遂だったということで、2chはもちろん個人のブログからWikipedia、はてなまで、無数の書き込みが溢れていた。もう本名がイコールその行為と結びついており、ネットが存在する限り当分これは消えることがない。そしてこの先、本人がいくら反省し悔いたとしても、子供や親戚が本名で検索すれば、いつでも瞬時にその事件が表示されてしまうという残酷さ。
酔った勢いでのことなのか、魔が差したのか、それとも何か他に原因があったのかは知らないが、アナウンサーという半ば公人の立場で犯した罪を考えると、別に彼が可哀相だとは思わない。何といっても被害者がいるのだ。考えたのは、酒には気をつけようとか、謙虚さを失わないでおこうとか、ということ。そして「個の力」が集約されたときのネットの怖さを再認識した。一度でも伝播・拡散すればそれはもう誰にも止める術はない。酒とインターネット。使い方によって、毒にもなれば薬にもなるという意味で似ているような気がする。人生にはどこに落とし穴があるか分からない。
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