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新しいコンパクト・デジカメを買った。ちなみに一般的に略して「コンデジ」と言うらしいが、どうもコンババ(関西で「根性が腐っている」の意味)と響きが似ているので、口にする気にはならない。さて、ボクはずっとRicohのCaplio
GX(513万画素)を使っていて、このカメラを大層気に入っていた。まるで自分の腕がいいのかと錯覚するほどに、何でもない街角がハっとするほど綺麗に撮れる。ただし一点だけ難があった。ボディがかなり分厚いのである。
いわゆるスナップという手法は、街で路上で屋内で「おっ」と思った瞬間の景色を撮るので、人の多い場所などでは誰にも気づかれないように、場合によっては盗撮に近いものがある。そんなとき、ポケットに忍ばしたカメラを慌てて取り出そうとしても、引っかかってもたもたしているうちに、シャッターチャンスを逃してしまう、ということが多々あった。その度に、あぁもうちょっと小さくて薄いカメラが欲しいなと思っていた。
森山大道はいつも、夏はジーパンの後ろポケット、冬はコートのポケットにコンパクトカメラ(もちろんフィルム)を入れているらしい。そう、スナップにはそれがきっとベストだ。さらに言えば、スイッチを入れてレンズがニュっと飛び出るのも恥ずかしい。出来ればレンズは出ないタイプがいい。ということで、ようやく家計のお許しが出てSONYのCyber-shot
DSC-T20(830万画素)を手に入れた。ちなみに25000円程度であるが、カミさんとの交渉は大変であった。
価格.comで比較後に購入、これでまた久しぶりに撮りまくるぞと、試しに何枚か家の中や近所を撮影したものをPCで確認。んが?どうもおかしい。やけにノイズが多いし、画質にシャープ感というものが全くない、いわゆるネムい写真。Caplio
GXが持ちえたサーっと抜けるような透明感が皆無である。肌色は不自然に赤みが濃くなるし、カール ツァイスレンズってこんなもんなの?と、かなりガックリの期待ハズレ。
やっぱり自分の腕が悪かったのか、単にCaplio GXが素晴らしすぎたのか、画素数アップでも関係無いのねクソ〜と思いながらも、いろいろ設定をいじり回しているうちに、どうも手ブレ機能はOFFにして、ISOはAutoではなく100あたりに固定する方が良さそうなことに気づいた。とはいえボディが小さくシャッターを切る瞬間に手が動きやすいので、これはかなり気をつけて撮らなければならない。
まぁでもこの手の平に収まる小ささで、全面のスライドを下ろせばすぐに撮影出来るのは確かに便利だ。あとは設定をさらにいろいろ試して、自分好みの絵が撮れるようにするしかしょうがないか。誰かこのカメラで綺麗に撮るコツがあれば教えてください。う〜ん、と渋い顔をしながらシャッターを切っている横で、カミさんが怖い顔をして睨んでいた。
「あんたがそれ欲しいって言ったんやで!」 「いやしかし…、こんなはずでは…(汗)」
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