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先週の月曜日、夕刊を読んで絶句した。作家の百瀬博教氏が亡くなったという。享年67才。前日の日曜日にこのサイトで百瀬氏の著書を紹介した翌日のことだった。こんなことってあるだろうか。その日も何度読み返した分からない「プライドの怪人」を、また電車で読みながら帰宅した。氏の著書は既に絶版になっているものが多いため、古本で全部揃えていこうと思っていた矢先でもあった。
実は前日の夜中、おかしなことがあった。何年かぶりかで心臓の動悸がやけに激しい。とてつもなく嫌な予感に胸が押し潰されそうになり、全く寝付くことが出来なかった。家の中のそこかしこに、何か目に見えないものが彷徨っているような恐ろしい感じがした。胸のドキドキは夜中の3時頃まで続いた。報道によると、百瀬氏が亡くなったのは、その日(1月27日)のことだったらしい。
お前のことなんか向こうは知りもしないよ。そう一笑されるかもしれないが、僕はあれは本当に虫の予感だったのではないかと思う。ここ最近ずっと、あらためて何度も百瀬氏の言葉に心を打たれ、そして思い返して実行するよう努めていたのだ。「美しい言葉遣いは自分を高める。教養あふれる言葉は身を守る鎧となる」。生きていく中で、仕事をする中で、齢を重ねるごとに身をもってそう感じることが急激に多くなったからだ。
まで読んでいない絶版になったいくつかの著書の価格をAmazonマーケットプレイスで見ると、軒並みどれも値上がりしている。クソ、どいつもこいつも人の死を商売にしやがって。ずっと見つからない一冊を、適切な価格で入手出来ないか、東京文京区で古書モダン・クラシックを営む古賀さん宛てにメールを書いた。彼はすぐさま、探してみますと心よく引き受けてくれた。感謝したい。百瀬氏が書いた「親切が最後には勝利する」という言葉を思い出した。心から哀悼の意を表します。
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