マカロニ惑星
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観た気、読んだ気、そして行った気

2008.03.02

連続ドラマ『あしたの、喜多善男』に出演中の松田龍平がイイ。故・松田優作の長男。活動場所がほとんど映画ばかりなので、滅多にテレビの画面で目にすることがない。しかし毎週火曜日の夜10時、僕の目は彼の演技に釘付けになる。ちょっとした仕草やしゃべり、低い声のトーン、凄みのある視線、そして何と言っても全身から放たれるオーラ。すべてが驚くほどに、父の優作そっくりなのだ。

さらに演技とは思えぬほど、ナチュラルな空気を感じさせる演技。これほどの凄い俳優だったっけと、以前観に行った映画『恋の門』(尾スズキ監督)を思い出すも、酒井若菜の方がブっとんだ存在感があって、松田龍平についてはスクリーン映えするルックス以外にそれほどピンとくるものが無かっただけに、尚更ハっとするものがある。う〜ん、毎回ゾゾっとするほどに良い。

そういえば彼が主演の『The 焼肉ムービー プルコギ』は、監督がグ・スーヨンだし、ちょっと観に行ってみようと考えていたのを思い出した。が、あれ?ネットで調べてみたら、もうとっくに終わって1年近く経っているようだ。映画に限らず、ここ数年はこんなのばっかりである。昔から好きだったバンドが来日するのを楽しみにするも、後から誰かのブログでライブが終わったのを知る。チケットすら買うのを忘れている。書評を読んでいつか買おうと予定していた本が、知らぬ間に絶版になっている。いずれも「ま、いいか」で終わる。

決して情報収集をしていないわけではない。いや、むしろネットのお陰で、目にする情報量は昔とくらべると飛躍的に増加している。日々浴びるほどに摂取していると言ってもいい。その反面、PCの前を離れて実際にアクションを起こすことが少なくなった。本を読む・音楽を聴く・映画を観る・そしてどこかへ行く。あらゆる物事がネット上の情報をなぞっただけで自分が体験したような気になり、表面上のみで完結してしまっている。さらにはいつも情報でお腹が一杯なので、次の一歩を踏み出す余力が残っていない。これはいかん。「書を捨て街に出よう」ではなく「ネットを捨て街に出よう」だ。

 

そういえば最近、のんびりと商店街めぐりをすることも少なくなった。

 
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