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センベロの店を発見

2008.04.13

ほぼ1ヶ月に1度、一緒に飲みに行く友人がいる。6年ほど前に在籍していたWeb制作会社の元同僚で、歳は彼の方が4つ下だが、妙にウマが合い、毎月2人で飲み行く。ある程度の歳がいってから、趣味嗜好や価値観が極めて近い人間に出会うことなど滅多にないため、それはそれは貴重な友人である。音楽・漫画・テレビ・漫画、果ては仕事や家庭のことなど、いつも話題に尽きることがない。

なので大概、飲みすぎることが多い。昨日も昼間から、十三の立ち呑みでかなり飲んだ。2軒目に行った「イマナカ」という店が良かった。商店街の中の、かなり古くからある酒屋の奥に立ち呑みスペースがあり、人で溢れかえっているわけではないが、適度にほどよく盛り上がっている。営業時間を見るとウワッ!朝の9時から営業しているではないか。

まず何と言っても驚くほど安い。アテは大体一品百円。焼酎の水割りを頼めば、まずコップに麦焼酎をなみなみと注いでくれて、さらにそれを氷入りの大コップに半分ほど移して渡してくれる。水は自分でヤカンから足せという。その大コップの水割りを飲み終えても、最初のコップの方にまだストレートが半分残っているので、もう1杯水割りが作れる。これで何と210円。まさにセンベロ(千円でベロベロになれること)の店である。

途中で、韓国人だという50すぎの客のオバちゃんと会話した。15年間毎日、三国(みくに)からこの店に通っているという。17になる自慢の一人娘がいるらしく、笑いながらいろんな話を聞いた。そういえば昔は、このように毎日飲み屋に通う人が嫌いでしょうがなかった。何でそんなに飲む必要があるのか、サッパリ理解が出来なかった。しかし今となってはよく分かる。結局みんな寂しいのだ。やりきれない思いや日々の暮らしを、こうやって酒を飲むこと、人と話すことによって紛らわしたいのだ。

若い頃には湧き上がりもしなかった、やるせなさ。生きていくことが、こんなにもややこしくて、答えが出ないことだとは、想像だにしなかった。僕も最近仕事のことで完全に行き詰まっている。叶わないことや、思い通りにいかないことばかりだ。だからこそこうやって、みんな飲みに来るのだ。いや、でも程々にしておこう。そのうちカミさんにシバかれるもしれんなコリャ。しかし飲んでる最中に、金本選手の2千本安打の瞬間に立ち会えたのは幸運だった。アニキ今年は優勝やで。

 

カキーンと見事なクリーンヒット。目の前のサラリーマンは思わずガッツポーズをした。

 
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