マカロニ惑星
平凡パンチドランカー 読んで観て聴いた ホトガラ交差点 一方通行リンク ご意見なら トップ

今日をがんばった者にのみ明日が来る

2009.01.04

2009年の抱負。何の成長もなく、ただ無為に日々が過ぎていった昨年を反省して、今年は勝負の年と決めた。まず今後自分がどういう方向へ進みたいのか、追求すべきものは何かをじっくりと掘り下げて考える。そしてその実現のために足らないもの、必要なものを認識してひたすら勉強する。大好きなサブカル本も今年は出来るだけ封印、CDを買うのも止めてビジネス書や専門書などに投資する。ここらで奮起しないと自分の先は無いような気がする。

しかし。1月2日から現在ハマりにハマっているものが。驚いたことに息子がお年玉で漫画『カイジ』を全巻大人買いしてきやがった。ご存知であろうか『カイジ』。借金の保証人になったために多額の負債を抱えた青年カイジが様々なギャンブルに挑んでいくという、1996年から週刊ヤングマガジンで連載されていた賭博漫画である。連載開始時からリアルタイムで読んではいた。福本伸行の絵はお世辞にも上手いとは言えないが、勝負事においての巧みな心理描写と、逆境に立ち向かう主人公カイジの姿勢がなかなかに痛快な漫画だった。

ただ、週刊の連載で読んでいるといかんせん一回に進む話の内容が少なすぎて、正直じれったくてしょうがなかった。相手との心理的駆け引きのみで終わり、それこそ何週間も手が進まないことなどザラであった。あまりの話の進まなさに、何度も途中で読むのを止めようかとも思った。なので何で今さらカイジ?そもそもどうやって知った?と息子に尋ねたら、どうやらあのコンビニで売っている例の分厚い編集版のシリーズを立ち読みして惚れ込んだらしい。う〜ん、中学生がカイジとは、親として複雑な気分。

それがである。今こうして単行本で一気読みすると何と面白い漫画であろうか。賭博漫画と言いつつも、実は人生におけるリアルな教訓があらゆるところに散りばめられていることに、今ようやく気づいた。たとえば、「明日からがんばるのではない。今日だけがんばるのだ。今日をがんばった者、今日をがんばり始めた者にのみ、明日が来る」とか、「人は人を救わなくても心は痛まない。他人に期待などするな。自分を救うのは自分だけ」などの台詞が、生きるか死ぬかのギリギリの場面やドン底の状況で飛び出す。

そう、生きるって本当にその通りなんだよっ!と強く共感しながら、もうページをめくる手が止まらない。一度連載で読んでいるので結末は知っているのにもかかわらず、である。次々と降りかかる試練と救い難いほどの絶望。それでもカイジは挑むことを諦めないし、己で考えることを止めない。大人買いで全巻揃っているから、読んでも読んでも手を伸ばせば次の巻が家のリビングにあるという幸せ。でかしたぞ息子よ!何?実写版で映画化されるの?それまた今さら・・・え?しかも藤原竜也主演ってどうなの。このトンがったアゴは要潤が適役だろ。って、イカン。今年は漫画も封印の予定だったのに。とりあえず正月だけカンベン。結局今日もがんばれんかった。

 

何度見てもこの絵は好きになれない。しかし異様なまでの中毒性。果たして映画化は成功するのか?

 
平凡パンチドランカー:目次>>
 
macaroni planetのtopへ