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土曜日の昼過ぎ、歯医者へ行ったとき受付の前で財布を忘れてきたことに気付く。幸い、家の近所だったため自転車でひとっ走りで済んだが、最近こんなボケた失敗をよくする。ケータイを持って行くのを忘れたりなんかしょっちゅうだ。理由はきっと、心も身体もドヨ〜ンと澱みきっているため。まったく張りと言うものがない。代わりにいつも漠然とした不安と焦燥感が充満している。さすがに何となく危機感を感じるようになってきた。
ボクはWEB制作の仕事の合間に、毎日決まって巡回するサイトがあって、職業柄「CNET
Japan」「INTERNET
Watch」「TechCrunch
Japan」、経済・経営全般の情報収集として「日経ビジネスオンライン」、息抜きしながらの人間ウォッチングとして「発言小町」などを大体ザっと目を通している。で、先日「日経ビジネスオンライン」の記事の一つに激しく共感することがあった。
『カラダマネジメント術 カラダチェンジプロジェクト』という特番コーナーの、「リーダーは、逆境でランニングシューズを履く」なる見出しで書かれていた、国内外にレストラン事業を展開する経営者・稲本健一氏の言葉。この人は39歳のときからトライアスロンに目覚め、日々身体を鍛えているという鉄人だが、以前は仕事でくじけることも多く、週に3,4回は「もうダメ。会社たたもう」と思っていたらしい。
それが、50歳を機にトライアスロンを再開したという知人の影響で、自身もコツコツと始めたトレーニングで走ることの喜びに目覚め、「トラブルを抱えていても、走れば気持ちが前向きになる。体が攻めの体勢だから、思考も攻めの姿勢になる。弱気なんて吹き飛びますよ。正々堂々と問題にぶつかって解決してやろうと思う。体を鍛えると、やはり心も鍛えられます」
という。間違いない。身体が澱んでいると、本当に精神まで腐ってくるのだ。
ボクも35歳で空手を始めて3年ほどは、普段の生活においても気持ちに張りがあった。大会に出るため、少しでも上の帯をとるため、心底真剣に取り組んだ。それが黒帯を取った後ぐらいから、ちょうど年齢的にも膝や腰や股関節にガタが来るようになり、次第に弱気な気持ちが芽生え出した。怪我をすることを恐れて以前のように全開で出来なくなった。自然、チビッコたちを教える方に時間を割き、かつての闘争心は消えていった。特にここ1年ほどで顕著である。
すると不思議なもので、仕事においてもとかく保守的な取り組み方を基本とし、知らぬ間に現状を維持することを目標にしている。周りとの衝突を避けるために、発する言葉すら当たり障りのないものとなり、面倒なことには最初から腰が引けてしまっている。何もかもダメダメ。やばい、もう終わりなのかオレ。と、膝や腰に負担をかけずに新たに取り組めるスポーツを探して、いちおう候補は2つほど見つけた。己のやる気と金銭面から検討中。
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