マカロニ惑星
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さよならバードメン

2009.07.25

水曜日の夕方。電車の中、携帯のニュースサイトで元ミッシェル・ガン・エレファントのアベフトシ氏の訃報を知った。享年43歳という若すぎる死に、ウソだろうと呆然となる。長身に黒いテレキャスター、マシンガンのようなカッティング。荒々しくもビシっと硬派な彼らのライブを思い出す。

その前日にビースティ・ボーイズのアダム・ヤウクが癌を患い、ニュー・アルバムの発売が延期になるというニュースにショックを受けていたところだった。今年は忌野清志郎が死に、マイケル・ジャクソンも死んだ。

なんだろう、この心に穴がポッカリと開いたような気持ちは。彼らのことを直接知っているわけではないのに。音楽が好きで好きで、いつも身近なものとして彼是三十年以上も接しているからか、ミュージシャンの死というものは、身近な人の死に次いで衝撃が大きく感じられる。

それは彼らの声やギターの音色が、永遠とも思えるほどの輝きを放ちながら、深く心に刻まれているからだろうか。ライブでプレイするときの生命力溢れる姿を見ては、どこか不死身のヒーローみたいに思い込んでいるからだろうか。

RCサクセションのアルバム「シングル・マン」(1976年作)を買い直した。むかし友人に録音してもらったカセットを初めて聴いたとき、ひどく驚いたのを憶えている。当時有名だった「雨あがりの夜空に」や「トランジスタ・ラジオ」などの派手なRCからは想像もつかないほどの、アングラなフォークの香りが充満しているアルバム。しかしボクはすぐにこの陰鬱な世界にドップリと惹き込まれた。

「ヒッピーに捧ぐ」の胸が引き裂かれそうな悲しみ。「甲州街道はもう秋なのさ」の底なしの寂寥感。そして「スローバラード」での儚く美しい恋。アルバムを通して聴いたのは20年ぶりだったが、何一つ色褪せていなかった。やっぱりキヨシローはまだどこかで生きていて、ある日突然「やぁやぁ」とフラっと現れるような気がしてならない。

 

バンドマン 歌ってよ。
バンドマン 今夜もまた。

 
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